ディズニーデラックスに加入している元を取ろうとしています。
最近観て、特に感動したのが「ムーラン」(1998年公開)でした。
戦いを描いた物語なので堅苦しいかなと思えばさすがディズニー!
脇役があますところなく魅力的でほとんどコメディ。
軍隊のシーンとか男子高校生の合宿みたいだしってくらい微笑ましいし、テンポも良い。
小学生のとき、ディズニーが東洋の世界観を描くというのが新鮮で、
「ロビンフッド」のビデオに収められてた予告編を繰り返し見て楽しみにしていた記憶があります。
ビデオを買ったときの超絶感動。
中国の戦闘物をコメディ調にできるのはエディマーフィーだけ
ムーランの右肩の、ドラゴンのムーシュー。
アラジンのジーニーに匹敵する、「ノリノリ盛り上げキャラ」です。
その声をエディマーフィーが演じてます。
お調子者でクリッキー(コオロギ)やカーン(馬)とのやり取りがもはや「ビバリーヒルズコップ」。
間違いなく、エディー氏の軽快な口調が物語を盛り上げてます。
やっぱりどこかアメリカっぽい中国
ムーランが入隊した後の朝のシーン。ムーシューはお母さんみたいに白いエプロンをして、ベーコンっぽいものを入れたおかゆを作ります。
わざとやってる演出なんでしょうが、それがアメリカンコメディぶりを引き立てます。
あとは、謎にパンダが出てきたり。(アメリカの、中国といえばパンダだろ?というのがわかる)ムーランが最後にある人にハグするシーンも実にアメリカ的。
あと沐浴するシーン、軍隊の男たちが堂々と裸になるのに対して、皇帝の側近チ・フーが頭と体にタオルを巻いて「ア~ラ、ヤダヤダ☆」と嫌がってます。
これは宦官(中国にかつていた官僚。生殖器を引っこ抜いている。)を意味しているんでしょうか。
ムーラン強すぎ
モアナとか、戦うディズニーヒロインあるあるですが
とにかくムーラン無双。
歌えば全て解決するのがディズニーです。
ミュージカルシーンでも、あるミッションをクリアした途端重い荷物を軽々運べるようになります。
雪崩で埋もれても死にませんし、紫禁城でもアクロバットを披露してくれます。
シャン超かっこいい!理想のカップル!
ムーランが好きになる上官のシャンですが、他の90年代ディズニーメンズ(アラジンやヘラクレス)と違って寡黙です。
厳しくも部下たちを鍛え上げ、序盤彼を襲う悲しい出来事があってもそれを表に出さない、毅然とした男性です。
そして、鍛え上げられた良い肉体。
そりゃあ、男性を知らないムーランが惚れますって!!
この作品の好きなところはムーランが自分の想いに気づいても、特にそれをあんまり表に出さないところ。
国を救わなきゃいけないんで、恋に溺れて歌ってる暇も踊ってる暇もありません。
ムーシューがはやし立てる程度なんで、可愛い。
年を重ねると恋に恋するよりも、こういうお互いの信頼があっての関係って良いなぁと思います。
恋は最終目的ではありません。自分が自分らしく、優しく強くいられることが大事なのです。
・・・て、日曜の午後に何を綴ってるんだ私は。
ムーランに人々が伸び伸びといられることを想う
ムーランは「女のくせに」ということをたびたび言われ、苦悩します。
「頭の良い女は好き?」と軍隊の男たちに尋ねて、否定されるシーンもあります。
他人を生まれてきた属性で決めつけて縛るなんて、窮屈ですよね。
私も自分らしくいたい、という思いが強くて人と違う自分に苦悩するので、お見合いで空回りするムーランに胸が痛みっぱなしでした。
自分の考えを貫けば何か拓けることもはず!!
映像と音楽がとにかくスペクタクル感出てる
フン族襲来のシーンがとにかく圧巻。蟻の集団のようにたくさん人がいますが、一人一人動きが違う。
音楽も、サントラを買ってしまったくらいとにかくかっこいい!
古代中国すごいってなる
北魏時代に書かれた詩が題材。ということは4~5世紀が舞台?
その頃日本は古墳時代で文字がさほど浸透していない。
なのにこの映画では、文字と紙を超使っています。
そして、教訓めいたものも出てきます。
お米を拾うシーンとか。
農耕民族全共感!!