記憶にございます

ひたすら日常の記録を取ることにしました。裏道を通りたがる私。いつかタモリ倶楽部に出演したい。

2年ぶりの記事ですが。

「このパスワードを使ってログインできたら記事を書こう!」と思って久しぶりにログインをしたら、なんと成功しました。

 

あれから2回ほど勤務先の学校が変わり、変わらずのさすらい生活です。

変わったことといえば、今年度からようやく常勤講師への職を志すべく動いていることです。

今週はとある一貫校で久しぶりの模擬授業。(採用試験)

「社会科教員求人」とひとくちにいっても高校だけでも7つの科目があります。

(日本史、世界史、倫理、政治経済、地理、現代社会、歴史総合)

私が長く授業していたのは「日本史」。(トータル4年半)

 

しかし今回模擬授業で指定されたのは「歴史総合」。

簡単に言えば今年度から導入された、「世界史・日本史」のリミックス科目です。

特徴といえば、「資料から当時の状況を探る」など、生徒の手と頭を動かせながら授業を進めることでしょうか。

 

「歴史総合」の授業すらやったことがないので、とある出版社発行の資料をたくさん引用したらわけのわからない授業になってしまい、

(土日返上で準備をしたのに・・・)

先生方(7人ぐらいいた)に突っ込まれて、質問の意図さえ理解できずに回答がしどろもどろになり撃沈しました。

 

ちなみにテーマは「東アジア太平洋情勢の変化」だったのですが、そこに「アヘン戦争の絵図」「アヘンが清国内で問題になった理由」「異国船打払令をゆるめた理由」「ペリー来航の情報伝達から何を読み取るか」など様々なことを盛り込んでしまい、そのことを同業の友達に話したところ、「グローバルヒストリーと結びつけるんだで」と突っ込みを入れられました。

 

そして「友達は日本史、世界史も教えられて、しかも歴史総合のことまで把握している・・・本や研究を読めと言われても、もうワイは頭の容量が限界や・・トホホ」と意気消沈していました。

ネット上にいる塾や学校の先生方も、本当にいろんなことを知っています。

 

しかし、落ち込んでもいられないので気持ちを切り替えて通常の授業に臨んだところ、授業公開の日にあたりました。

他の先生からは「廊下でお話される保護者もいらっしゃるので、いつも以上に声を張り上げるといいですよ」とアドバイスを受け、授業では「ハイッ!今日はSO!惣の話ですよッ!!」と声を出したが最後、不思議なものですね、声量を上げるとテンションが上がるという・・・

 

生徒の「先生、いつもと違う・・」「おかしくなった・・・」「ハイになってる・・」「情緒不安定・・・」という声を横目に「惣村!自検断!そして入☆会☆地!」と韻まで踏む事態に。

 

とはいえ、生徒たちはなんか楽しそうにしていたし、比較的賑やかなクラスなので「いつもそうしてください」「ようやくうちのクラスの扱い方がわかってきたようですね」というお言葉をいただきました。

 

何はともあれ、アドレナリンを出したことで、いつも頭のなかで考えながら話していたことが、リズムをつけて言いたいことをパンパンと話せたからいいのではないでしょうか。

きちんと「室町時代の農民はいかにして自立したのか」について言及できましたよ。

 

というわけで、大声を出したことによって頭が回転し、何故か吹っ切れた、久しぶりに「本来の自分になれた」というスッキリ体験をしました。